おいしいもの

村の洋菓子&パン屋さん「プロムナード渡辺製菓」

片品村の大粒の花豆がたくさん詰まっている「花豆パン」で有名な、鎌田地区にある洋菓子&パン屋「プロムナード渡辺製菓」のパティシエ渡辺さんお話しを伺ってきました。

渡辺製菓   花豆パン

元々は尾瀬の玄関口である戸倉地区でご実家がお饅頭屋さんを営んでいたそうです。「当時は尾瀬ブームで、戸倉には人が溢れ週末はバスも満員でバスを降りるのも一苦労だったんだよ」とおっしゃっていました。しかし尾瀬ブームが落ち着き、観光客も少なくなってきた頃に「お饅頭だけでは…」と思いパン作りをスタートされたとのこと。

当時の渡辺さんは片品村を出たくて仕方がなかったそうで、ご実家がパン作りを始めたこともあり、洋菓子関係の求人を見つけて神奈川県川崎市でパンや洋菓子を作っている工場に就職。

当時はトレンディドラマもブームだったから、やっぱり東京だよねって(就職したのは神奈川県なんだけど 笑)、あの頃は粋がってたのかなぁ」と懐かしそうにお話されていました。

その後暫くは川崎市の工場に勤務していましたが、「片品村に何度か帰省しているうちにやっぱり片品っていいなぁ、安心するなぁと思ってるうちに片品村に帰りたくなって」、就職して5年程経った頃にご実家のお店も戸倉から現在の鎌田地区に移転したそうで、そのタイミングでUターンして現在の店舗でパンと共に洋菓子販売も始めたとのことでした。

その後、国家資格である「菓子製造技能士」の資格も取得され、季節の果物を使ったケーキなどシンプルなんですが一つ一つ丁寧に作られて、とても優しい味わい(個人的感想ですが)の商品を日々提供しながら多くの村の方や村外の方にも愛されるお店となりました。

川崎市で仕事をされていた時に、片品村の何が懐かしかったですか、と質問したところ、「色々懐かしいことはあったけど、尾瀬の鳩待峠からみなかみ温泉へ向かう県道63号沿いにある、照葉狭の景色が好きで懐かしかった、あと、戸倉の住みやすさと山や川でたくさん遊んだこと」とおっしゃっていました。

因みに「照葉狭は紅葉の時期もいいけど5,6月は新緑が綺麗。だから今の時期もお勧め」とのことでしたので、近々行ってみたいなと思いました。   

「うちってプロっていないんですよね。製菓学校とかに行ったわけでもないし。自分に何ができるかな?といつも考え、毎日の積み重ねでここまでやってきたんですよ。」と渡辺さん。でも、お客様のことを考えて毎日おいしいお菓子やパンを真摯に作り続けている渡辺さんは十分にプロフェッショナルだと思いました。

防腐剤などを使用せずに作っているパンやお菓子、色々な種類があって迷ってしまいます。

パン ミルフィーユ ロールケーキ プリン

3斤もある大きな食パンは、半分からでも購入可能です。

食パン

記念日のケーキも作っていただけるので、以前私も子供の誕生日ケーキをお願いました。フルーツたっぷりのケーキで家族で美味しくいただきました!

フルーツケーキ
夏に向けて新作も用意しいるそうです。どんな商品か楽しみですね!!

「プロムナード渡辺製菓」

住所:群馬県利根郡片品村大字鎌田4153-3
TEL:0278-58-3861
定休日:火曜日
URL:https://watanabeseika.sakura.ne.jp
※最新の情報はお店のホームーページ等でご確認ください