特集

片品ライフ~素敵な村人図鑑~#7

人口四千人ちょっと(令和5年3月1日現在)の片品村。
基幹産業は、農業と観光業の片品村。好きを仕事に肩肘を張らず自然体で暮らしている若bee手の方も多い片品村です。
そんな素敵な方達を少しでもご紹介できればと思います。
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素敵な村人図鑑 #7

養蜂家(8beeat) 、自然環境保護活動家:萩原雅人さん
尾瀬の木道修復のためのクラウドファンディング、NEXTGOAL2,000,000円達成おめでとうございます!
巣箱作業

片品村で生まれ育ち、大学進学のため上京。
大学在学中に西表島でサトウキビ農家でバイトをしている時に本気でサーフィンに取り組んでいる方に出会い、サーフィンに魅了されて将来の事より今やりたいことをやろう、サーフィンから何か学べるんじゃないかと思いサーフィンを始めたそうです。
片品村に戻った時に、サーフィンをやっていたならスノーボードもできるのでは?と知人に誘われたのがきっかけで、スノーボードと無心になれる真っ白な世界に魅力を感じ、海から山へと活躍の舞台を移しました。冬はスノーボード、夏に何をしようかと思っていた時に、至仏山に案内してくれた方が歩荷(ぼっか)をされていて、歩荷を始められたそうです。
実は、彼のお爺様もベテランの元歩荷さん。歩荷を始めると言ったら反対されたそうですが、最終的には、生活で気を付ける事や背負い梯子の使い方など色々なことをアドバイスしてくれたそうです。
最初の1~2年目は、とにかくキツかった、歩荷の仕事が終わったら休むという生活で歩荷以外何もできなかったけど、身体のことを考えて生活していくというのが充実していた。あと、3年目から楽になるからと先輩たちから言われていたのでそれまでは続けようと決めて続けたところ、本当に3年目から楽になって、他の事にも目をむけたり、自分の体に合った痛みの直し方やどこに痛みが来るかなどわかってきたとおっしゃっていました。
歩荷を始めたころは他には目を向ける余裕がなかったと言いながらも、ミツバチを育てたり、山菜を集めたりと自然に関することをやり続けていました。3年目、歩荷としての仕事に余裕ができたころに蜂蜜の販売も開始することができた。2022年で歩荷の仕事は卒業し、これからは養蜂家8beeatを軸に更にしっかりとしたものにしていきたいとおっしゃっていました。
巣箱作業

実は、スノーボードを始めた時からヒマラヤ山脈を滑るという目標があり、滑るには技術だけではなく、山に呼ばれる人にならないといけない、運もなければいけないと考えて、自分の山への取り組み方が伝わるようにしっかりとやろうと決めた。
養蜂を始めたきっかけは、自分が蜂蜜が好きだからという理由だったが、ヒマラヤのことミツバチがいないと地球上の60%の食べ物が無くなってしまうという事を知り、ミツバチの重要性を再認識し、今まで以上に養蜂に力を入れることにした。
今後も何か発見があれば、山に感謝を伝える取り組みを行いたい。
歩荷として尾瀬を歩いていて気になったのが、木道の修繕がされていない箇所があること。
そこで、木道修繕費として1,300万円を集めるクラウドファンディングを開始しました。
3月3日に目標金額1,300万円を達成、期限の3月26日までネクストゴールとして2,000万円を掲げました。
今回のクラウドファンディングの特出することは、1千万円以上を集めるのに大企業からの寄付がほとんどなかったことで、個人の寄付で1千万円を超えたことだと話していました。
また、このクラウドファンディングの影響か山小屋の予約が3倍に増え、オフシーズンでも尾瀬の宣伝ができたからでないかとおっしゃっていました。
尾瀬を訪れる人が増えると山小屋も歩荷も、村も潤うというよい循環ができる自分の思い描いていたイメージが実現できそう。改めて尾瀬の力はすごいと感じた。
尾瀬を歩く人が増えるので、尾瀬の歩き方、注意するといい事や今年の尾瀬の自然をYoutubでアップしたいとおっしゃっていました。
巣板
今後の目標:片品村を背負ってヒマラヤ山脈で滑る。
片品村がこうなったらいいなと思うこと:子供が思い切り楽しく自然と安全に遊んだり、何でもできる村になってほしい。

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