おいしいもの

万里姫どうふ

ざる豆腐

昨年12月、片品村の中心部鎌田にある「万里姫(まりひめ)どうふ」さんでお豆腐を作っているところを拝見させていただきました。
万里姫どうふ

「万里姫どうふ」さんは、大粒で甘くてコクのある「大白大豆」という大豆を使用したざる豆腐を販売されています。
大白大豆

大白大豆を使ったお豆腐は、最初は「尾瀬ドーフ」というお豆腐屋さんが製造されていましたが、2018年に惜しまれつつ閉店。その翌年の2019年2月に創作料理「雪月花」の女将星野千里さんが大白大豆を使ったざる豆腐作りを引き継ぎ、「万里姫どうふ」がオープンしました。
片品村の大白大豆と平成の名水百選に選ばれた「尾瀬の郷片品湧水群」の水を使ってざる豆腐作りを行っているのは、星野昌也さん。
豆腐作り 豆乳とおから
豆腐作りは、その日の気温や湿度によって水の量を調整しているそうで、毎日作っていても決して同じ味にはならず、日々研究と話されていました。
お豆腐を作る際の豆乳は、くみ上げ湯葉にしたり豆乳として販売されています。
豆乳
湯葉も豆乳も大白大豆の甘さが楽しめますよ♪

苦汁はどの温度でも入れられるけど、温度によって出来上がりが違うので温度をとても大事にしているそうで、温度計を真剣なまなざしで見つめ、ここ!というタイミングで苦汁を投入し、丁寧に混ぜ合わせます。
温度計測 苦汁を混ぜる
豆乳が固まってきたら手作業で、一つ一つザルに取り上げざる豆腐を完成させていきます。
ざる豆腐 ざる豆腐
できたてのざる豆腐をいただくと、販売されているざる豆腐とはまた一味違った美味しさで、暖かくより滑らかで新しいスイーツのようで、何度も美味しいざる豆腐を食べている私ですが「美味しい!」と声をあげていました。
出来上がり
ざる豆腐で使う「大白大豆」は、生産者が減り、片品村でも幻となっていました。現在でも十分な生産量はなく、店主自ら農家を回り分けていただいているそうです。
当初は、昌也さんが大白大豆も栽培しようと思っていたそうですが、お豆腐を製造・販売することで手一杯で栽培には至らなかったそうですが、遠くない将来、大白大豆の栽培も初めたいとおっしゃっていました。

豆腐を通じて、観光客の方が片品村を素通りせずに足を止めてもらえるようにしたいと語る千里さん。片品村の近くにいらしたときは是非、足を延ばして片品村の雄大な自然とおいしいお豆腐と笑顔の素敵な2人に会いに来てください。
お隣で、「味創り雪月花」(要予約)というお店も営まれています。

ざる豆腐3種
(↑プレーン、ゆず、枝豆の3種類の味があるざる豆腐)

「万里姫どうふ」

住所:群馬県利根郡片品村大字鎌田4125
電話:0278-58-4718
営業時間:11時~無くなり次第終了
定休日:木曜日(臨時休業もありますので事前にご確認ください)
URL: https://oze-setsugekka.jp