おいしいもの

菓子工房 Lammin

昨年(2020年)12月23日に群馬県片品村鎌田に、神奈川県川崎市にある「ウィーン菓子工房リリエンベルグ」でパティシエをされていたご主人が片品村で育った奥様と共に「菓子工房 Lammin」をオープンさせました。

場所は・・・というと、片品村の中心地鎌田の山の奥の方。県道120号から関越交通鎌田事務所がある所を右折して、片品中学校方面に向かい・・・そのあとは説明ができません・・・・ネットで検索してみてください(すみません・・・)。
細い道を進んでいくとお木をふんだんに使った洒落でおとぎ話に出てきそうな素敵な店が見えてきます♪
lammin外観

何故こんなにわかりづらいところに?!
ご主人にお話しを伺うと、都会だと駅から駅の移動で、あのお店が〇〇駅の近くに行くから行ってみようという感じだけど、田舎だと車社会だから、駅の近くとか考えずに店を構え、わざわざ店を探して来てほしいという思いもありあえて分かりづらい場所にしたとおっしゃっていました。ただ、片品村にお店を出すと友人達に話すと、もっと人が住んでいるところにしたほうがいいと反対意見もあったそうです。

lammin入口 店内

何故、お二人が周囲に反対意見もあった中、片品村に移住してお店をオープンさせたのか。理由はいくつかありましたがその一つが子供たちがのびのびと成長できるところで子育てがしたいということ。川崎市では、保活にもご苦労されて、お仕事をしながらの育児にも限界を感じていたからということでした。
ご主人のご実家のある山梨県河口湖町も自然があり果物も美味しいのでどちらがいいか悩まれたそうですが、河口湖は観光地で既に色々なものがあるので、観光地でありながらも河口湖よりも自然が豊かでゆったりとした片品村を選ばれたそうです。

他にも、農業にも興味があったご主人は、お菓子屋さんと「何か」を、都会ではなかなかできないことをやりたいと思っていたそうです。そんな思いを持っていたご主人、片品村は秋色紫陽花の生産地でもあり、この秋色紫陽花に魅了されたことも移住の一つの理由だそうです。実は、奥様のご両親が秋色紫陽花の生産者で、秋色紫陽花を愛してやまないご両親に色々と教えてもらいながら、秋色紫陽花の栽培とお菓子屋さんの両立を目指しています。
秋色紫陽花

これからやってみたいことは?と伺うと、このお店でイベント的なことをやってみたい、例えば、お菓子屋さんだけどパン屋さんやコーヒー屋さんと一緒に何かやる・・・とか自分が栽培した紫陽花を販売したり、とか・・・。色々と楽しそうなことを考えていらっしゃるようで、私も楽しみです!!

実際に、2021年4月には、ご主人のご友人のパン職人の方が片品村にいらして、1日限定でLamminがパン屋さんになり、インスタグラムでの告知だけだったのに大勢の人が訪れて賑わっていました。パン作りに魅せられたご主人、それからLamminではクロワッサンや食パン、リュスティックなどパンも日替わりで販売されるようになりました。
パン

野菜だけでなくフルーツもたくさん栽培している片品村。
ブルーベリー、リンゴを作っているのは知っていたのですが、たくさんは生産していないためほとんど流通してはいないのですが、ハスカップ、ルバーブ、カシス、洋ナシ、プルーンも栽培している農家さんがあるそうで、実際に自分たちで収穫をさせてもらい、新鮮なうちに加工することもあり、都会ではなかなかできないことで、やってみたかったことが実現できたとおっしゃっていました。
もしかしたら、片品村で収穫できるものよりも探せばもっといい品質のものがあるかもしれないけど、それよりも人とのつながりを大事にして、なるべく片品村産のものを使って地産地消していきたい、とお話されていたのが印象的でした。
ケーキ

ジャム

片品村にお店を構えて、商品作りから経営まで全て自分たちでやらないといけないので、決して時間に余裕があるわけではないけど、お店で子供と一緒に過ごしたり、仕事とプライベートがいい意味で曖昧になった。経営を考えると、色々商品を作ったりしたほうがいいのかもしれないけど、忙しくなりすぎないように、「ほどよく」という言葉を大事にお店を続けていきたい、そういう姿勢がお店の雰囲気にも出るんじゃないかな、と思うんです。と語るご主人。
つい長いしたくなる居心地のいい空間はこうしたご主人たちの考え方が表れているのかもしれません。

夏季はアイスクリームや炭酸系のさっぱりとした飲み物も販売しています。2020年12月下旬にオープンしたばかりの「菓子工房 Lammin」、2021年は初めて四季を通じての営業となります。どんなお菓子が作られるのか楽しみにしてます!!
メニュー

ちなみに、店名の「Lammin」は、フィンランド語で「心温まる」という意味があるそうで、正式には”ランミン”と発音するそうですが、親しみやすく”ラミン”とされたそうです。

「菓子工房 Lammin」
住所:群馬県利根郡片品村大字鎌田4613-2
TEL:0278-25-4173
営業時間:10時~17時
定休日:(7月~10月)木・日・月
*最新情報は、インスタグラムでご確認いただくか、店舗に直接ご確認ください。
Instagram: https://www.instagram.com/lammin.n