子育て・生活

十日夜(とおかんや)

十日夜

群馬県、埼玉県や長野県の一部で行われている「十日夜(とおかんや)」という行事に同行させていただきました。

この行事は、主に子供が行うので子供が少なくなったり、子供の数がいても行事を行わなくなり十日夜の行事じたい知らない地区もありとても希少な行事になってきているようです。片品村では、各地区ごとに行事を行っており、小さな村ですが十日夜が盛んな村と言っていいかもしれません。

この行事は、子供たちが主役で小学生~中学生まで(未就学児も参加したいと言えば、参加できるようで4人くらい参加していました)が、地区の一軒一軒を訪ねて行き、藁鉄砲で十日夜の歌を歌いながら地面を叩いてまわります。
十日夜
何故地面を叩くのかというと、農作物にいたずらをするネズミやモグラを追い払うという意味と五穀豊穣を祈る意味が込められているそうです。
十日夜の歌は、地区によって歌詞が違い今回同行させていただいた地区は「十日夜、十日夜、十日経ったらえびす講」という歌詞でした。

他の地区の方に聞いたり、インターネットで調べてみると「十日夜、十日夜、朝ぎり蕎麦に昼団子、夕飯食ったらぶったたけ」という歌詞が多いようです。

地面を叩き終わると、各家からご祝儀としてお菓子、地区によってはお金を渡されてお金の場合は、一番年上の子がご祝儀をまとめて最後に分配するそうです。

中学生を先頭に各家々を訪ねて行き、「十日夜です!」と声をかけると家の方が出てきてせーの、と声をかけ十日夜の歌と共に藁鉄砲を地面に打ち付け始めます。
十日夜

最初は、「せーの」の声かけを中学生がやっていたのですが、中学生の様子を横目で見ながら藁鉄砲を打ち付けていた小さな子供が要領を覚えて「せーの」の声かけを自発的に始め、次第に十日夜の歌や藁鉄砲を打ち付けるタイミングも息が合ってきて十日夜の歌が闇夜に響きわたります。
十日夜
藁鉄砲の打ち付けが終わると、家の方からお菓子が配られて小さい子が我先にと走っていきます。歌う前に家の方がお菓子を持って出てきたら、もらおうとする子もいておじいちゃんが「(地面)叩かんとやらんぞ」と言う微笑ましい場面もありました。
十日夜

少子高齢化が進むこの村、ご年配の方達がとても穏やかな顔で子供達を見守っていたのが印象的でした。
地域が一体となる行事で、子供たちも楽しみにしておりこのまま消えることなく後世に引き継いでいってほしいと思いました。